第2回「祐司と龍雄」
ここは、富山県にある印刷工場近くの立ち飲み屋。
いろんなことがあった令和元年が明けて令和二年がスタート。と言っても常連の祐司と龍雄には、年初の仕事を終えてあいも変わらずいつものようにアルコールで喉を潤している様子。
おや、何やら今日は防災がどうとか、似合わないけど少し高尚な話をしているみたいなので少し聞き耳を立ててみましょう。
祐司:
明けましておめでとう。今年も宜しく。乾杯!
龍雄:
乾杯!こちらこそ今年も宜しく。しかし今年の冬は暖冬で、まだビールが美味いよな。富山でこの季節にこんなに暖かいなんて。
一昨年は大雪で大変だったけど、こんなに暖かい冬も異常だよな。
祐司:
異常と言えば、去年は台風による豪雨の被害が凄かったよな。水害に遭遇した方達はほんとに大変だっただろうな。
龍雄:
ここ数年、大きな地震がいろんな場所で発生してるから地震の備えはかなりできてきてたけど、洪水の怖さは少し抜かりがあったかも。自分も水の怖さとその準備という面では全く知識がないな。
祐司:
今日、今年初っぱなの印刷は「洪水ハザードマップ」だったな。
去年の水害で全国の自治体が改めて洪水被害対策に力を入れ始めたから、新聞にも防災関連の記事が何度も掲載されてるし、昨年末あたりからハザードマップの印刷も増えてきてる。
だけど今日の印刷は刷り難かったなあ。
龍雄:
今日印刷したハザードマップは「ユポ」っていう合成紙を使った印刷。
洪水時に使うものだから、水に強くなくちゃいけないってことで「紙」のようだけど、紙じゃない合成紙のユポが選ばれることが急増してるらしい。合成紙は実質樹脂フィルムだから、水に浸かっても破れたりインキが落ちたりしないから洪水対策には最適だけど、オフセット印刷可能処理がされているとは言え、湿し水を吸わないし印刷のテクニックも必要になる。
祐司:
去年、必ず洪水ハザードマップを合成紙で印刷することが増えるだろうからっていう会社方針で何度か印刷テストしたけど、それが役に立ったなあ。せっかく水に強いユポで洪水ハザードマップを作ったのに、印刷状態が悪くて使えなかったら責任重大だもんな。
龍雄:
全くその通りで、俺達もハザードマップの印刷はいつも以上に気を使うよな。
だけど、このハザードマップを見てくれたことで住民の命を守れたとしたらこんな素晴らしいことはないし、この印刷仕事を任せてもらえることがある意味ありがたいし、やりがいあるよな。
祐司:
ほんとだ。備えは万全にして、今年は良い年になるように、もういっかい乾杯!
洪水被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
ひと言に「防災」と言っても全てが一様ではなく、それぞれの出来事に合わせた対応が必要ですので、業界を超えたコラボレーションで、印刷業界が少しでも防災活動に協力できればありがたいですね。
2020年、良い年になって欲しいです!
・ハザードマップ、防災マニュアル、防災メモなど
大雨の屋外でも広げることができます。
また、耐久性があることから普通紙に代わりニーズが増えています。
・屋外ポスター
耐水性・耐久性のよさから長期間の掲示に有効です。
・飲食店メニュー
耐水性、耐油性に優れていることから普通紙に印刷したメニューのように
ラミネート加工等不要でも耐久性に優れます。
上記以外にも紙かと思ったらユポだったという用途が多くあります。
「ユポ」は株式会社ユポ・
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