第1回「祐司と龍雄」
ここは、ある印刷工場近くの立ち飲み屋。
いつものように仕事を終えた常連の祐司と龍雄が、これまたいつものように愚痴をこぼしながら冷たいビールで喉を潤している様子。
会話は印刷不具合の原因の真相に・・・・
龍雄:
今日の印刷大変だったなあ。
あれだけ排紙部で紙揃えが悪いことなんてめったにないよな。
羽根車で紙詰まり起こしたりするし、課長からはベテランが何やってんだって怒られるし、今日は散々だったな。
祐司:
ほんとだなあ。いつもよりちょっと薄手の紙だったけど、静電気のせいかなあ?
龍雄:
そういえば、俺の友達に紙メーカーの人間がいるんだけど、以前聞いたことあるなあ。同じようなトラブルが他の印刷所でもあって、その印刷所では静電気だと決め付けて、印刷機のロールに水を付けたり、印刷ユニットに水蒸気噴霧したりして対策しても全く収まらなかったらしい。
インキメーカーにも相談して、インキ調合や乾燥条件の調整までやってもダメで、ようやく紙メーカーに相談したらしく、紙の調査をしてもらったら、、、
「紙の腰」に問題があったらしい。
一言に紙の腰と言っても、紙には流れがあるから縦方向・横方向それぞれの強さやバランスによっても変わって来るらしくて、用紙変更したらすぐに解決したらしい。
祐司:
その時はたまたま紙の特性がドンピシャで嵌ったから解決できたのかもしれないけど、俺達もいつも使ってる印刷機のことだけ見てればいいんじゃないってことだな。明日会社に行ったら、今日の印刷物とその紙をもう一度見てみるか。
龍雄:
俺達、流石にベテランだから印刷機械のことはある程度理解してるけど、その素材となる紙やインキのこととなると知識がなさ過ぎるよな。
今は印刷機械も進歩して、ボタンさえ押せばある程度自動的に印刷物を出してくれるようになったけど、良い印刷物を世の中に送り出すためには、紙メーカー、インキメーカー、それに機械メーカーの人達ともお互い協力し合っていかないと本当に良い印刷物は作れないよな。
祐司:
印刷の仕事って、いろんな情報を詰め込んだ印刷物を見てくれるお客様に対して、間違いなく迅速に伝えるのが使命だと思って若い頃からがんばってきたよな。今はスマホなんかで簡単に情報を得られるから印刷の需要って減ってきてるけど、やっぱり俺達はこれからも印刷の良さを世の中や後輩達に伝えて行きたいな。
龍雄:
じゃあ、印刷の未来に向けて、改めて大ジョッキで乾杯!
祐司:
乾杯!明日もがんばろう!
印刷って、情報さえ紙面に掲載されていればいいっていうものじゃありませんよね。
スマホや電子書籍などとの勝負、ということではなく、
印刷の良さを追求していきたいですね。
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